心珠区記

畠田心珠ともうします。書家。書道教室のことなどはホームページ h-shinju.com をご覧くださいませ。

夏、漢字について

小3の男の子に、13画の漢字で一番難しいのは何?と聞かれました。

13画の漢字って、何があるのだっけ、と尋ねるのが精一杯の返答でしたが。

 

そのあと、13画の漢字には、遠や園や新や数があるよ、と教えてくれました。

 

彼は、家にある漢字の一覧ポスターで、難しい漢字を探しているのだそうです、

画数順に書いてあるのでしょうか。

彼にとっての漢字は、画数によって序列のつけられるもので、

きっといまは、新しいものを知るのが、楽しくて仕方ないのでしょう。

漢字について話してくれるとき、とてもいい顔をしていたよ。

 

私にとっても漢字が、そういうものだった頃があったな、と

感慨に浸っていると、「なに時計を眺めてるの〜」って言われちゃいました。てへ。

 

新しい漢字を知るのが、楽しみで、

自分の名前が、高学年で習う漢字だったら、ちょっと誇らしくて、

小学校で習わない漢字だったら、さらに鼻を高くして。

線、っていう字、糸と白と水が合わさっている!初めて知ったときの驚き、

立と日でなんで音なんだろう、って不思議だったあの日。

 

あんなにも胸を躍らせていたはずなのに、

いつしか、漢字は覚えなきゃいけないものになって、

間違えたらいけないものになって、漢字テストのために勉強しなきゃいけないものになって。

 

私の教室に来てくれるお子さんたちには、

初めて漢字を習ったときのそのわくわくを、ずーっと感じ続けて欲しいなって思う。

 

間違ったって、いいし、

ちょっと飛び出したっていい。

でも先生の言うとおりに書いたら、きれいに書けるからそうしてみよう、

先生に言われるように書いたら、上手だねって言われた!!

そんな教室でありたいと思う、わたしでした、この酷暑のなか。

 

先生の口癖は、「大丈夫大丈夫」らしい。

そんな教室です。

 

www.h-shinju.com